平成20年度第1回定例議会本会議5日目その5
平成20年度第1回定例議会本会議5日目議案第20号に対する奥富喜一の反対討原稿紹介
議案第20号 平成19年度福生市一般会計補正予算(第4号)ついて、反対討論をさせて頂きます。
議案第18号福生市後期高齢者医療に関する条例の反対討論で述べた趣旨、「後期高齢者医療制度」は、75歳以上の高齢者を国保や健保から追い出し、保険料値上げか、それがいやなら医療の制限かという悪魔の選択に追い込んでいく制度であり、日本共産党は、このような非人道的な差別医療政策は、即時中止・撤回すべきという立場に立って、広く党派を超えたみなさまとともに運動を広げ、全力で国に要求しています。この立場から、平成19年度福生市一般会計補正予算には、その準備として後期高齢者医療制度システム開発費補助金の確定による増額が含まれていること。また、福生市には、米軍横田基地があります。いま、このためにまちの健全な発展が阻害されています。米軍再編で自衛隊の府中基地が2010年に移転してくるための工事も始まりました。そのための再編交付金がこの補正予算で、5,191万7千円歳入されています。
いままでは安保条約が廃棄されたら1年後には日本からすべての米軍基地がなくなり、この横田基地も返還される訳でしたが、自衛隊が配備されることにより100年先も基地のまちであることが約束されてしまいました。日本共産党はこのような米軍再編事業に断固反対ですので、このような補正予算にも当然に反対です。あえてここで触れておきますが、再編交付金事業基金費として、その多くを積み立てる議案16号福生市再編交付金事業基金条例に反対をあえてしなかったのは、教育スポーツ文化振興事業、福祉増進確保事業に積極的に役立てるという、市民本位の目的使用である趣旨を汲み反対しなかったものです。
福生市の面積の3分の1を占める横田基地、一般の施設での固定資産税に換算しての国からの助成交付金があります。実際、昭和55年の時には横田基地の固定資産台帳価格の98.7%が助成交付金として出されていました。しかし、平成元年度で64.3%、平成18年度で31.4%と、助成交付金がどんどん下げられています。100%なら約26億5千万円、平成元年度の率で見ても、12億7千万円も少なくなっております。そもそも、基地があることにより、国道16号線や八高線は大きく折れ曲がり、西武線も拝島まででストップ、モノレール計画も福生市は避けて通ることになるなど、福生市の経済的発展が大きく阻害されている上に、固定資産税見合いの助成交付金においても、大変な経済的損失を国に押しつけられているわけです。
従って、これ以上の軍事強化である自衛隊配備を拒否するとともに、米軍が居座ることの経済的損失補填として、せめてこの助成交付金の減額分を国に対して強く請求する構えが求められます。
以上の観点から、平成19年度福生市一般会計補正予算(第4号)の反対討論と致します。
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