平成20年度第1回定例議会本会議5日目その8
平成20年度第1回定例議会本会議5日目議案第28号に対する奥富喜一の反対討原稿紹介
議案第28号 平成20年度福生市後期高齢者医療特別会計予算について、反対討論をさせて頂きます。
議案第18号福生市後期高齢者医療に関する条例について、反対討論をさせて頂いていますが、「後期高齢者医療制度」の実態が知られるにつれ、この制度への危惧と批判が急速に広がっているところですが、この制度実施のために新設された特別会計が、平成20年度福生市後期高齢者医療特別会計予算であります。
議案第18号福生市後期高齢者医療に関する条例について、反対討論でものべているところですが、この後期高齢者医療制度は、一言で表現すれば「75歳以上の人を他の世代から切り離し、際限のない負担増と差別医療を押しつける大改悪」です。
東京の広域連合では、日本共産党の広域連合議会での奮闘もあって、保険料を低く抑えてのスタートとはなりました。この低く抑えてスタートの実現のため、その軽減措置を盛り込んだ議案第19号東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更については賛成致しました。とはいえ、将来の値上げは確実です。
「後期高齢者医療保険料」は2年毎に改定され、2つの要因によって値上がりします。1つは、医療給付費の増加です。介護保険料と同じく、「後期高齢者医療保険料」も、患者の増加、重症化、医療技術の進歩などで給付費が増えれば、保険料にはねかえります。保険料値上げがいやなら、受ける医療を制限せよというのが政府の言い分です。
もう1つが、後期高齢者人口増です。新制度は、「後期高齢者が払う保険料の10%、他の医療保険からの支援金が40%、公費が50%」という財源割合でスタートしますが、後期高齢者の人口比率が増加するに応じて、「後期高齢者が払う保険料」の財源割合が「12%、15%、さらに」など、自動的に引き上がる仕組みとなっています。
そのため、仮に1人あたりの医療給付費が全く増えなかったとしても、保険料は、当初の政府試算平均保険料で、2015年度には全国平均の年7万4,400円より3,700円高い7万8,120円、2025年度は9万5,976円、2035年度10万8,624円へと自動的に引き上がることになります。
多くの方の受け取る年金額が減少し続ける中、介護保険料、後期高齢者医療保険料が、じりじりと値上げを続け、基本的に年金天引きですから、受け取る年金額がみるみる減少し続けることになります。こうしたことから識者の多くが早晩この制度は破綻すると指摘しているところでもあります。日本共産党は、後期高齢者医療制度について、このような非人道的な差別医療政策は即時中止・撤回すべきという立場をとっています。
この制度が4月からスタートしようとしていること、その特別会計予算が平成20年度福生市後期高齢者医療特別会計予算でありますことから、反対を表明し、反対討論と致します。
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