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2009年9月20日 (日)

2009.09.11決算審査特別委員会

2009年9月11日 平成20年度福生市決算審査特別委員会

日本共産党福生市議会議員奥富喜一の総括質問原稿 

 それでは共産党として総括質問をさせていただきます。2点についてです。
 大企業だけが景気が良く、いっこうに景気がよい実感がなく過ぎ、そして訪れてきたのが、100年に一度と言われる不況、いま不気味に傷口を広げて展開しています。
 大企業、資産家には大盤振る舞い。例えば、有価証券等の売買や株式配当等で、日本人上位8人の年間利益合計は約2,000億円です。この税金は国税、住民税あわせて20%なのに、景気対策だと10%の減税が続けられているため、合計で毎年100億円が、余分に8人の懐に残ると言うわけです。
 平成元年に消費税3%で導入されましたが、これから将来の福祉にお金がかかるから、税金を増やす必要があるというのが口実でした。
 この20年間の消費税累計額は213兆円、その一方でこの20年間、法人が納める国税、都道府県民税、市民税である3税の合計だけで、累計183兆円の減税が行われました。しかも、消費税は最終消費者だけが負担する仕組みの税金ですから、仕組み通りに運用できる大企業は基本的にこの税金負担から免れます。仕組みの上では1円も負担しません。一方庶民は全額消費税を負担する訳です。
 しかも、この10年間は毎年、社会保障予算を2,200億円削減と言う政策が進められ、国民の福祉が大きく削られました。社会保障に必要なお金は増えこそすれ、減りはしませんから、個人や社会福祉の機関の一端を担う地方自治体の負担が増加するか、社会保障が後退したわけです。
 一方、国際貢献の名目でアフガン戦争や、イラク戦争などには、様々な名目で財政負担を注ぎ込む。景気回復の名目で大型公共投資などは湯水のように注がれるなど、国家的赤字が累積の一途を続けてきたのが、今回の衆議院選挙で敗れた自民党・公明党政治でした。
 新しい政権がどのような政治運営をするかはまだ見えませんが、一定の方向修正は期待が持てます。年齢だけで差別する人権侵害の代表格、後期高齢者医療制度は当然に廃止されるべきです。雇用問題の解決や子育て環境の支援など、社会保障の充実は喫緊の課題であり、当然に進められるべき課題です。
 さて、我が市の平成20年度は、前野沢市政を引き継いでの予算ではあった訳ですが、補正予算での対応を加藤市長がされることは可能でした。
 高齢者の住宅家賃給付事業の打ち切り、国民健康保険税の介護分の値上げ、特に低所得の方に負担増となる一律部分の値上げ、後期高齢者医療制度、中小企業融資の拡大などには、平成20年度予算執行の中で、特段の措置を行わなかったのはなぜでしょうか。また、加藤市長の掲げられた5つの元気施策の前倒しの組み込みを、補正の中で、されなかったのはなぜでしょうか、お聞かせ下さい。
 次に、教育問題についてであります。
 数々の教育施策の前進は、目を見張るような取り組みとして評価できるものであります。しかし、現在も存在し続ける横田基地のあるまちであるが故の、福生市の特質としての歴史的な負の遺産は、現在も障害として存在しつづけています。
 その上に、最近の教育のあり方の問題。専門家たる教師に任せるのではなく、報告書づくりに追われる毎日を送る教師のあり方。管理強化でがんじがらめにして、教師の主体的取り組みが困難な状況の設定で、教師の積極性、独自性、人間性の発露を妨げてしまっていないか危惧しています。
 福生市については、一人一人の教師が、その専門性を生かして、生き生きとした教育を行えるような教育の現場として、じゅうぶんに保たれてきたのでしょうか、お聞かせ下さい。  

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2009年9月 2日 (水)

2009.9.1市議会ニュース第三回定例議会

ファイルを開くとビラ形式でみられます。(PDF)

日本共産党 福生市議会ニュース 2009年9月号 No.16

「2009.08.28議会報告.pdf」をダウンロード

「2009.08.28議会報告裏面.pdf」をダウンロード

「傍聴においでください。奥富市議が質問に立ちます。」 
 今議会(九月一日~九月二十九日)は一般質問、決算・議案審議等が行われます。
 日本共産党奥富喜一議員は一般質問六項目(別掲)について、市当局の見解を質します。今回の一般質問通告者は十七名(議長以外の非通告者は原島貞夫、田村昌巳の2名)、十七時間二十五分です。
 市長より提案される主な議案は、条例制定一件、、平成二十一年度一般会計他補正予算五件、平成二十年度決算認定七件、市道路線の廃止、教育委員会委員の任命、固定資産評価審査委員の選任の同意等です。なお今回市民から陳情一件の提出が・りました。今議会から一般質問の方式が、一括(旧来の方式)、混合(冒頭一括で2回目から一問一答)、一問一答(冒頭から一問一答)の3方式での試行開始となります。
 是非ご都合をつけ議会の傍聴においで下さい。なおインターネットの同時動画配信も・りますのでパソコンをお持ちで、インターネット接続のお宅で見て聴くことも出来ます。
 十日程度過ぎ・からは、いつでもパソコンのインターネット検索で本会議の模様をごらん戴けます。

《一般質問》
1.米軍基地について
(1)航空総隊司令部移駐に伴う工事の進捗状況について
  基礎打設工事等その後の進捗状況
(2)核密約問題について
  日本は世界で唯一の被爆国民であり、「核兵器は持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則を国是としています。ところが、1960年に安保条約が改定された際に「米艦船や航空機に搭載された核兵器の持ち込みを、日本政府は黙認する」という日米密約をしてしまいました。元外務次官の村田良平氏も実名で、密約の存在を認めている。
 これまで政府が「密約はない」と嘘をついていたことが明らかになりました。
 ①米軍横田基地を抱える自治体として、国が核兵器の持ち込みを認めていたことは許せない。政府に抗議をすべきと考えるが
 ②嘗て「横田基地に核兵器を持ち込んだ」という米兵の証言もあった。横田基地への核持ち込みの実態を明らかにすべきではないか
 ③オバマ大統領も「核兵器のない世界」を、国の目標とする演説を行った。核をもって脅す「核抑止力」では平和はこない。世界で非核の流れが広がっている。福生市には世界平和都市宣言もあるが、さらに加えて非核都市宣言を行うべきではないか。

世界平和都市宣言 昭和45年12月21日 宣言
 世界の恒久平和は、全人類が切実に念願するところである。よって福生市は、日本国憲法を貫く平和精神に則り戦争を防止し、原水爆の脅威から人類を護ろうとする世界連邦建設の趣旨に賛同し、全世界の人々と共に手を携て人類永遠の平和を確立するために努力する平和都市であることを誓うものである。上記宣言する。昭和45年12月21日東京都福生市議会

(3)思いやり予算と減らされ続ける基地交付金について
 1979年度から始まった基地建設費(提供施設整備)が、2008年度までの30年間で約2兆1283億円に達している。
 横田基地では1777億円が使われている。「思いやり予算」は、本来、日本が負担しなくても良いはずの予算である。
 また、米軍再編に関する予算も、日本が負担すべきものではない。
 ①横田基地で、基地建設費(提供施設整備)で建てられた施設について、施設の規模、金額、どのように使われているか検証をすべきではないか。例えば、横田基地内各種学校の学級の人数は何人か、どのように運営されているのか、日本国の税金で負担すべきものなのか伺いたい。
 ②米軍再編に関して、託児所が移設新築される。現在の託児所の面積や預かっている子供の人数は何人か、将来の入所予定者は何人なのか。
 ③①と②に関連して、横田基地に居住しているこどもの人数を、入学前、小学校、中学校、高校、大学でそれぞれ何人いるか伺いたい。
 ④日本国民の暮らしを守るためにも、「思いやり予算」「米軍再編関連予算」の縮小を求めるべきではないか。
 ⑤市財政を圧迫する、固定資産相当の基地交付金、毎年24億円も未収問題の解決策は?
(4)事件・事故等で新たな情報はあるか
 ①横田基地における新型インフルエンザ発生について(7/6)
 ②米軍人の公務執行妨害について(7/15)
 ③PASパブリック・アドレス・システム(8/12)
 ④横田基地内の砲弾発見について(8/14)
 ⑤カーニバル(8/22、23)
2.新型インフルエンザについて      
(1)福生病院等の医療機関、保健所、保健センターの連携について
 ①東京都が7月11日から、かかりつけ医など一般医療機関での診療を可能にした
 ②発熱相談センターが「新型インフルエンザ相談センター」に変更、西多摩保健所等
 ③保健センターでは保健医の配置はあるのか、なにができるのか?
 ④各対応窓口の対応可能件数 (平常時、緊急時 件/時間)
 ⑤タミフル耐性菌、異常蔓延など寒い時期の緊急体制の検討はどこまで来ているのか?
 ⑥冬期にむけての対応計画等の状況について
(2)米軍横田基地とインフルエンザ
 ①新型インフルエンザ蔓延や強毒化等、緊急事態での連絡・防疫体制の計画について
 ②市民生活との関係で万全と考えられるか?
3.市内建設業者との災害時応援協定締結について
 ①現状の進捗状況と締結時期の見通しについて
4.高齢者健康維持・促進策での経済的負担軽減策について
 ①65歳以上の方への健康管理促進策の現状と今後のプランについて
  健康管理施設の設置、青梅市のように宿泊券の支給(年4回3,000円)など
  ②現在病気に罹らず元気に過ごしておられる方への、健康維持努力に対する支援も大事
5.福祉バス及び市内循環バスについて
 ①福祉バス利用登録および運行の状況について
 ②福祉バス試行の見通しについて
 ③アンケートなどでは、どのような希望が出されているかについて
 ④逆方向から走らせることによる運行間隔の充実について
 ⑤市内循環バスの取り組みについて
6.教育施設等の空調利用制限について
(1)夏休み工作教室で、空調の利用ができなかった件について
(2)地域図書館等の温度設定は、読書及び執務できる環境となっているか?

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