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2010年6月20日 (日)

2010.6.4福生市議会全員協議会での議場に日の丸掲揚に反対する意見陳述内容

2010年6月4日福生市議会全員協議会での、福生市議会議場に日の丸を掲揚することに反対する。意見陳述を奥富喜一がした内容を、以下紹介いたします。9月議会には議長と、議会事務局の裁量で福生市議会に日の丸と、市旗が掲げられることが予想され、最後の意見陳述をしたものです。このほか反対者は阿南育子議員のみ。大野悦子議員は日の丸を掲揚には基本的に賛成の立場だが、手続きに問題があったので意義を唱えたとのみ述べました。

投稿: ある日本人より2010年1月13日 (水) 01時57分
 日の丸の掲揚をしないことを求める陳情書について賛成討論をさせて頂きますって、どういうことか意味不明です。日本人の方では無さそうですね。
 敗戦当時、今後日本が暴れないように、国民を骨抜きにするため作られた憲法に振り回されているだけで、この賛成討論した方の頭の中の構造を見てみたいと思います。
 この賛成討論をした人は、自分が死んだあとで、自分の子供、家族を誰に守ってもらえると思っているのでしょうか?
 この賛成討論をした人は、ご自身の家は、いつも鍵をかけずに寝ていらっしゃるのでしょうか?
 お金に困った人は、いつでも自分の家からものを持って行ってください、というところまで腹をくくっていらっしゃるのなら、逆に尊敬しますが。
 自由とか、個人の意思尊重、という言葉は美しいですが、その背景には常に果たすべき責任が伴うはずです。例えばこの方が、永遠に・・・
 いや、もう何を言っても、こんな人にはわかってもらえないでしょうし・・ただ、こんな人が市会議員をやっている?福生市に住んでいなくて良かった!というのが結論です。と言うメールが送られてきています。
 この方は自ら福生市民ではないと言っておられますが、日本人だと思います。 日本国憲法の精神がまったく分からない、民主主義社会を理解しようとしない代表格だと思いますが、こうした考え方の方もいます。
 このメールの頭にある陳情の賛成討論の内容を改めて紹介しますと、
 国旗・国歌を、法制化をふくめなんらかの方法で正式に決めたとしても、国民には強制しないということが大前提となります。「日の丸」「君が代」にかぎらず、どんな旗や歌を国旗・国歌に決めたとしても、その掲揚や斉唱を強制してはなりません。どんな旗や歌を決めたとしても、日本という国家そのもの、あるいは国旗・国歌そのもの、あるいは決められた旗・歌にたいして、違和感をもったり、賛成できない人は必ずいるはずです。そういう人にまで強制することは、個人の思想・信条の自由、さらには人格を侵すことになります。日本国憲法第一三条の個人の尊重の原則や、第一九条の思想・良心の自由の保障の原則に違反するものです。また、子どもにまで強制するのであれば、子どもの権利条約第一四条の「締約国は、思想、良心及び宗教の自由についての児童の権利を尊重する」という条項にも違反することになります。
 国旗・国歌というのはある限定された場面で必要だからつくるにすぎません。国旗を決めるということは、飛行機のマークとしてつけるとか、船が領海外へ行くときに標識として掲げるとか、国連のビルの前には加盟国の国旗を立てることになっているのでそこに立てるとか、公式に必要とされる場面で国旗を掲げるときには正式に決めたものを使うということにとどめるべきです。
 学校行事での国旗・国歌のあつかいについて諸外国の例として。アメリカでは「連邦政府として公立学校での国旗掲揚、国歌斉唱などについていっさい関与していない」ということです。イギリスは「政府には学校行事で国歌斉唱、国旗掲揚を指導する権限はない」、カナダは「教育についての権限が州にあるため、連邦政府には学校での国旗、国歌の扱いを指導する権限がない」、ドイツは「学校行事で国旗掲揚、国歌斉唱の義務はない。拒否して罰せられることはない」、フランスは「国旗は…通常一本だけ掲げるのが慣例」「学校行事でも音楽の授業でも国歌を歌うことを強制することはない」「通達もないし、義務、罰則もない」、イタリアは「学年の初日と最終日に学校の外に掲げることが定められた。罰則規定はない。入学式、卒業式そのものがない」ということです(「しんぶん赤旗」一九九九年三月一八日付)。これらの国では、強制はしないということが共通しています。
 このように、強制しないということは、世界の常識となっています。国旗・国歌を決めても子どもをはじめ国民に強制しないことが大前提となることは、自明のことです。
 市議会は多様な意見が交わされるべき場であって、特定の立場の押しつけがもっともふさわしくない場といえます。
 議場に掲揚するということは、私たち福生市議会は、個人の思想・信条の自由、さらには人格を侵すことなど配慮しませんよ!と言うことを表明することになります。いまは多数だから押し切れるから、やるだけではだめだと言うことです。それだけの根拠を明確に示すべきでしたが、ありませんでした。
 9月議会からどうしても議場に掲揚するのなら、福生市民の全ての了承を得られるような表明を、いまこの場ですることをまず求めます。立派な表明を議事録に残していただきたい。
 結果的には数で押し切ろうとすれば出来ることですので、私としてはせめて日本国憲法前文を合わせて掲示するよう求めます。毎議会開催時に憲法前文の朗読をお願いしたいが、せめて最初の議会では全文の朗読も合わせてお願いしたい。それは、日本人30万人、アジア人2,000万人もの命を奪った戦争と常にあった「日の丸」。一部の方には戦争で奪われた恨みの象徴です。私も共有している思いです。もちろん逆の方もいます。
 それを、あえて議場に掲げ、個人の思想・信条の自由、さらには人格を侵すと宣言するからには、太平洋戦争の反省の元に誓われた日本国憲法を合わせて掲示することこそ、相応しいと思えるからです。

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