日本青年会議所製作アニメ『誇り』
私は、以下の文面での申し入れを、6月27日(水)福生市長宛、福生市教育長宛行いました。市長には文書提出のみ、教育長には対談の上提出いたしました。
教育長のご返事は「わたくしどもはみておりません」とのことでしたので、今後は文面のように対応くださるようお願い致しました。
以下のファイルをクリックすると提出文面のイメージで見られます。
日本青年会議所製作アニメ『誇り』を教育現場に持ち込ませないよう求める申し入れ
福生市教育長 宮城眞一様
2007年6月27日
日本共産党福生市議 奥富喜一
日本青年会議所が作成したアニメーション(DVD)「誇り」が、文部科学省の研究委託事業「新教育システム開発プログラム」に採用され、このDVDを教材とした教育事業が今年2月から6月にかけて全国96箇所で計画されたが、世論の批判を浴び6月20日文部科学省との委託契約を辞退するに至りました。
このアニメでは過去から来た青年が現代の女子校生を靖国神社に誘い、日本の戦争が「自衛のための戦争」だったと語り、日本人の戦争への反省は「GHQによる洗脳」の結果と説明しています。植民地支配については「道路を整備し学校を設置した」と加害の事実には触れず、「アジアの人々を白人から解放」する「大東亜戦争」だったとしています。
日本は、日独伊三国による侵略戦争を過ちとして認め、二度と戦争はしないと誓って国際社会への復帰を実現しました。戦後50年の村山談話は、「植民地支配と侵略」により、アジア諸国に「多大の損害と苦痛」を与えたことへの「痛切な反省」を表明しています。また、1982年の官房長官談話は、「日本の政府は、過去の日本とアジアの問題について、学校教育でどう取り組むかの基準を特っている」と述べ過去の戦争への反省に立ち、学校教育にあたってもその精神を尊重するとしています。
日本青年会議所作成のDVDは、このような国際社会と日本の根本原則に反するものであり、このDVDを使った教育プログラムを普及することや学校教育で使用することはあってはならないことと考えます。伊吹文科相も国会の審議で「私が校長なら使わない」と答弁しています。
この立場に立って、以下の点を要望します。
記
1.福生市教育委員会は日本青年会議所作成アニメ『誇り』を使った教育事業が 市内において行われているかどうか実態調査を行うこと。
2.いかなる場合においてもこのDVDが使用されることのないよう各学校、関 係教育機関に徹底すること。
3.同趣旨の講演会などについて市として後援・協賛・協力等しないこと。
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